あれは夢よ!

すみれがカゴの中で、しきりに翼をバタバタと羽ばたき練習を始めました。今日ならカゴの外に出て来てくれるかも、と思い、カゴの上フタを開けました。ほどなくすみれはカゴの上に出て来てくれました。でも、隣のテーブルに飛び移りたいそぶりを見せるのですが、なかなか飛び立てず。

20分くらいそうしていたでしょうか、遂に飛び立ったと思ったら、窓辺に降り立ちました。やはり外が気になるようです。あらかじめガラス越しに外が見えるよう、カーテンと障子を開けておいたのです。野鳥にもエサを撒いたので、スズメたちも集まっていました。すみれはスズメたちの方に飛んで行こうと飛び上がりますが、ガラス窓が阻みます。すみれは興奮して何度もガラスに向かって飛び上がるので、怪我をするといけないと思い、結局、両手でつかまえてカゴに戻しました…。

目の毒、気の毒なことをしてしまったなぁ。すみれは、きっとスズメたちに混ざりたかったのです。でも本当にスズメに混ざったら、何をされるか分かったものではありません。

母者は、すみれを諭して言いました。「あれは夢よ!」

早くだんなを確保しなければ。

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意見の食い違いとバランス

コザクラインコのすみれを迎え入れてから、僕と母者の間では、すみれの今後の教育方針(?)で意見の食い違いもありました。

そのひとつは、情操教育(?)です。僕と母者は歌声に惚れ込んですみれに決めたわけですが、すみれが来てすぐの数日間は、まだ歌ってくれませんでした。でも外のスズメたちと呼び合ったりはしていました。そこで僕は、小鳥の声が沢山入ったCD(古くさw)でも買って、すみれに聴かせてあげたら、すみれも色々な発想ができるようになって良いのではないか、と母者に提案しました。でも母者は、自然の野鳥の声を聴くだけで十分ではないか、と反対しました。

そうこうするうちに、6日目からすみれは歌い出してくれて、僕は自分の考えの浅はかさに気付かされました。歌い始めたすみれの声色と声量に圧倒されたのです! すみれはすでに自分の世界を持っている歌い手だと感じました。なので今は自由に歌ってくれれば、それでいいと思っています。それに、そのうちだんなも来てくれるだろうし、そうしたらまた歌の発想に変化もあるんじゃないかな。

もうひとつは、臆病なすみれに対して、我々飼い主がどう振る舞うかについてです。すみれは、ひらひらしたものを怖がるので、カーテンとか、コタツ布団とか(まだ出してるw)、広げた新聞とか、服とか洗濯物とか、そういうものを急に動かすとびっくりしてしまうので注意しなければいけません。僕は極力すみれをびっくりさせないように、低く構えて、そーっと、そーっと動かします。一方、母者は案外サッサッと動かすので、すみれはびっくりしがちです。僕が母者に「そーっと動かして!」と言うと、母者は「慣れさせないと」と言うのです。うちに来たからには、うちに慣れてもらおう、というわけです。

そうこうするうちに、3週間も経った今では、コタツ布団や広げた新聞など、いつも見ているものには慣れてきたようです。厳しめの母者と限りなく甘やかす僕の間で、結果としては、ちょうど良いバランスになっていたようです。

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川柳いくつか、すみれ臆病編

先日、すみれとても臆病であることを投稿しましたが、今日は、そのころ作った川柳をまとめました。黒字が僕の作で、赤字が母者の作です。

一日の 始まりごきげん 我がインコ

頼もしい もりもり食べる 我がインコ

我がインコ 臆病なのが 玉に瑕

我がインコ カゴを開けても 出て来ない

カゴの外 やっぱり帰ると 我がインコ

すみれは、カゴの外で遊ぶよりも、カゴの中で歌っていた方が良いようです。お腹が空いたわけでもないのに、自分からカゴの中に戻って行くこともありました。

でも、何より、しっかり食べてくれるのが頼もしいです。人間でも動物でも、結局沢山食べる者には、かないません。僕と母者の食事やおやつのときも、一緒にエサを食べ始めます。鳥は、飼い主や仲間の鳥が食事をしていると自分も食べたくなる、と老鳥の本にも書いてありました。

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すみれの愛称はピロピになった

さかさを呼ぶときに、実際に「さかさ」と呼ぶことは、あまりありませんでした。さかさの愛称は「ピコ」になっていて、普段はピコと呼んでいました。

さかさがお亡くなりになって、その後1年以上経ってからすみれを迎え入れたわけですが、初めのころ、母者がすみれを、さかさの愛称であるピコと呼んでしまうことが多々ありました。これはよろしくないと思い、母者がすみれをピコと呼ぶたびに、僕は「ピコじゃないでしょっ!」と注意していました。すみれがさかさの単なる代わりになってしまっては悲しいからです。

でもやはり「すみれ」というのは呼びにくいようで、愛称もほしいと色々考えた結果、「ピロピ」に定着しました。これはすみれがさえずるときの「ピロピッ」という特徴的な声にちなんだものです。

最近ではすみれに話しかけるとき、僕も母者も「すみれ」と「ピロピ」を同じくらいの頻度で使っています。話しかけたときに明らかに返事をしたと思われるときも増えてきています。外のスズメも居ないし、歌っているのではないときだから、きっと返事のはずです。うれしいな。

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とても臆病なすみれ

すみれはとても臆病のようです。まず、手を怖がります。指を近付けると後ずさりして、もっと近付けると飛んで逃げます。たまたま腕に乗ったときは、おとなしくしていましたが、手先はどうしても怖がります。

それから、ひらひらしたものを怖がります。カーテンとか、布団とか、毛布とか。あるいは僕と母者が身振り手振りで会話していると、すみれはびっくりしてバタバタします。なので最近は両手をコタツに隠して会話しています(まだコタツを出していることがバレてしまった!)。

本当は毎日カゴの外に出して遊ばせてあげたかったのですが、すみれにとってむしろ負担になるかもしれないので、もうしばらくはカゴから出さずに行こうかと思い直しました。代わりに天気の良い日はカゴを窓辺に置いて、外のスズメたちと交流できるようにしてあげようと思っています。

すみれ本人はカゴの中で歌うのが一番好きなようなので、今も大きな声で歌いまくっています。

あと、なぜかキュウリは怖くないようですよ。

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さえずりと歌声

さえずりと歌声は違います! すみれは普段、外のスズメたちの声を聞くとピロピッと呼び掛けますが、これはさえずりでしょう。一方、野鳥の声が聞こえないときに、すみれは1日に何度かは、さえずりとはまったく異なる音楽的な歌声で歌い続ける時間帯があります。うちに連れ帰って6日目で初めて歌ってくれましたが、それから毎日必ず歌ってくれています。

僕は中学・高校と吹奏楽部に入ってたのですが、すみれの歌声を聞いていると、楽器の練習のときの気持ちを思い出します。今のすみれの歌声は、音楽の曲を奏でるというよりは、色々な発声を試していて、自分がどんな声を出せるのか探求しているように感じられます。知性、感性、意識、そういったものを、やっぱり持っているのだなぁ、と確信させられます。

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今朝の母者は冴えていた

今朝、母者はすみれの川柳を立て続けに5つも作ってくれました! まだ独立ページにまとめてはいませんが、とりあえずこのブログ投稿で発表します。

熟睡で 枝から落ちた 我がインコ

怪我ないか 心配したよ 我がインコ

キュウリにも 食べ物あげた 我がインコ

全身を 揺らして歌う 我がインコ

カゴの外 今日は出ないよ 我がインコ

さすがは我が母者、すばらしい(子馬鹿)。

すみれは昨日の夜、部屋の明かりを消して眠っていたときに、突然「ボトッ」と落ちたようです。そして混乱してカゴの底を走り回っていたそうです。明かりを点けて、よじ登って、また眠ったようですが、母者は怪我が無いかとじっと観察したそうです。

一方キュウリの件ですが、野菜として与えているつもりなのですが、すみれはキュウリを友だちだと思っているようで、話し掛けたり、夜になると寄り添って眠ったりします。そんなすみれは昨日の夕刻、キュウリにエサをあげていました。エサ箱から大きい種をつまみ出し、砕いて皮をむいて、中身をキュウリに乗せるのです。友だちどころか自分の子供のように思っているのかもしれません。

今朝はカゴの上フタを開けて、すみれをカゴの外で遊ばせようとしましたが、出て来てくれませんでした。時間が早過ぎたのかもしれません。5つ目の川柳はそれを素直に詠んだものでした。

すみれの川柳を追加

すみれの川柳が少し貯まったので、新しいページとして追加しました。 お目覚め – すみれ です。

いくつも川柳を並べたときに、何となく文脈ができてしまうのは、どう扱ったら良いのか悩みます。本来、川柳は五七五で完結なのが良いはず。でも一度生まれた文脈は壊したくない気もします。なので既存のページに追加することはしないで、今回は新しいページを作りました。でも今後もそうするかは、まだ分かりません。

世間の川柳のブログを眺めてみると、ひとつの投稿にひとつの川柳を書いているものが多いように思えました。やはりそれが王道か。そのうち、そういう方式も試してみるかもしれません。でも当分は、いくつか貯まるまで温めておくことになると思います。

僕は川柳を思い付いたら、まずGoogle Keepにメモしています。Google Keepはスマホでもパソコンでも使えるメモアプリですが、メモを複数人で共有もできたりするので便利です。僕は川柳だけでなく、買い物や予定のメモを母者と共有しています。Googleはユーザの情報をアグレッシブに収集する、プライバシーの面ではある意味危険な企業ですが、機密情報でない限り、便利だから僕も妥協したりします。

インコのお蔭で、僕は妥協もできるのです!

すみれは皮付きエサ派

インコのエサは、それぞれの個体の好みによって、シード派とペレット派があるようです。シードというのは種のことです。ペレットというのは何だか固めてポロポロした、ドッグフードの小さいのみたいなやつのことです(良く知らないということがバレてしまった!)。シード派にはさらに、皮付きエサ派と、むきエサ派があります。

すみれは皮付きエサ派です。というのも、ペットショップ(アミーゴ)に居たときに、それで育てられていたからです。すみれを引き取るときに、ショップの係の店員さんから今まで与えられてきたエサが何かを教えてもらって、それと同じものを買ってきました。なのでうちに来た最初の日から、難無くエサを食べてくれました。

一方、今は亡きさかさは、むきエサ派でした。あるとき、獣医さんから「皮付きエサを与えた方がインコはむくのを楽しんで食べるから良いですよ」と言われて、皮付きエサを与えたことがあるのですが、全然食べてくれないので結局元のむきエサに戻しました。またあるとき、別の獣医さんから「シードは脂肪分が多いので、栄養バランスを考えるとペレットの方が良いですよ」と言われて、ペレットに替えることにも試しましたが、無理でした。結局むきエサしか食べませんでした。

そんなこともあって、すみれが種の皮を器用にむいて中身を食べるのを、新鮮だし頼もしいと思って見ています。ヒマワリの種は大きいから、さすがに残してるのかな…と思ったら、足で枝の上に抑えてくちばしでむしったりして、がんばって食べていました。すばらしい。

すみれをカゴから出してみた

すみれはまだ十分には馴れていないけれども、そろそろ試しにカゴから出してみた方が良いかと思い、今日初めて出してみることにしました。

いざカゴのフタを開けた瞬間…部屋の中のスマホたちが一斉に警報を鳴らした! ええっ?! 震度4が来るだとー?! すみれはまだ出てなかったので、一旦フタを閉め、地震が収まるのを待ちました。家がきしまないから震度3程度だな、と思ったら、やっぱり実際は震度3でした。恐るるに足らず。

気を取り直して、改めてカゴの上フタを開けた。何分か放置してみたところ、すみれは網の内側をよじ登ってカゴの上に出て来た。しばらくキョロキョロしていたが、テレビ台に向かって飛び、しかしとどかず床に不時着。どうするのか不安だったけれども、すみれは自力でカゴまで歩いて戻り、カゴの外側の網を登って、カゴの上からもう一度飛んだ。今度はギリギリテレビ台の上に着地。しばらく台の上でキョロキョロしていた。

他の場所に飛んだりもしつつ、20分ほど経過。そろそろカゴに帰そうと思い、指を差しのべたけれども、すみれは後ずさり。まだ人の手を怖がるのです。幼鳥から慣らした訳ではないからなぁ。無理に指を近付けたら、飛んで逃げられちゃいました。母者が何とかつかまえて、カゴに戻してくれました。

カゴに戻ったすみれは、しばらく隅っこでスネたようにしてましたが、やはり腹が減ったかエサを食べ、ウトウトし始めました。急に静かになった居間。すみれはこのまましばらく歌ってくれないのかも、と不安になりました。でも1時間後くらいに鳴き出して、その後普通に歌い出したので、ほっとしてます。これなら今後割と頻繁にカゴから出してあげても大丈夫かな。